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パッケージのカラーもお茶イメージ。 商売上手である。 |
ボトルのデザイン秀逸
辻利のさらっととける抹茶
マックスバリュで、日本茶を買おうとそのコーナーに行ったら、これが目に止まって、ちょっと考えたのだが、買うことにした。
『辻利のさらっととける抹茶』という商品で、ボトルを付けて販売していた。
値段は、ネットで定価を調べてみると756円とかだったのだが、買ったのは680円だったと思う(648円でした)。
辻利と言うと、アイスの動画を作っていたと言うか、まだ作るのだが、そこでよく見かける名前である。
京都のお茶メーカーだが、相当メジャーなブランドだと思える。
家の用事で京都に年に数回足を運んでいるのだが、京都とつくだけで、いい土産品、日本の伝統とか、日本の原風景が目に浮かぶとか、日本人のDNAをくすぐるとか、とにかくいいイメージばかりあって、注目してしまうし、なんか許してしまう感じがある。
これが大阪の場合、まあ、大阪王将の餃子ならおかずにいいか、とすーぱーの冷凍食品などで手が伸びたりするが、ほか、たこやき、お好み焼きの粉もの、そして串カツ、ということで、どうも健康的なイメージはなく、マヨネーズとソースでなんか濃いものを感じて、健康状態と相談して口にするかどうか考えないといけない、みたいなことになる。
早い話が、『京都』と関連したものと言うだけで、凄くイメージが上がるのである。
京都駅地下『伊勢丹』の土産物売り場の混雑ぶりはいつもすごくて、京都のものというだけで買っていかねば、という心理が働くのではないか? とさえ思われるのである。
当然京都は観光地として有名で、いわばマスメデイアって感じで、みんな知ってるはずの大河ドラマのことみたいな感じで、京都土産を持っていくと、もらった方もうれしい、理解、納得、みたいなことになるのである。
ああ、思い出す中学の時の修学旅行、今も続く修学旅行土産って感じかもしれない。
これがまた、鳥取のどこかとか、佐賀のどこかの土産とか言われても、美味しいものかどうかわからず、冷蔵庫の中で眠りっぱなしの数ヶ月、気づいたら賞味期限切れ、なんと事になる可能性は高そうじゃないか。
『辻利』はその京都のお茶メーカーなのである。
お茶なので、静岡茶でもいいじゃないかと思うが、『京都』なのでお茶意外に色々な情報がくっついて価値が高くなっていて、静岡茶と聞いても目に浮かぶのは茶畑くらいのところと別物のお茶だろうし、メーカーどすえ、おおきに、ほなさいなら、と迫ってくる感じがあるだろう。
ということで、飲んでみよう、買ってみよう、ということになるのだった。
この場合、ほんとうに、こういった京都情報など頭になければ『辻利』知らんな、ブルース・リーの親戚かい? というくらいで素通りするだけになるのだが、知っているだけに買ってしまうのである。
で、確かに、抹茶ながらクリーミーでお手軽に作れて飲めておいしくて、というお茶だし、このボトルが付いてくる、付いてくるだけでなく、デザインがいい。
京都を感じさせてくれる洗練されたデザインなのだ。
持っていたくなるデザインで、バッグの中に入れて移動時便利的なサイズ感で、こういうものを商品として提供してくるのもさすが京都の奥深さなのかもしれない、とか思ってしまうのである。
鞍馬天狗とか思ってしまう。
これが大阪のものだと、ボトルに『ソース2度付け禁止』とか書いてありそうで、それだと勝手にルール決めやがって、という反発心を抱いてしまい、売れないのかもしれない。