『ほたるの里』道沿いからわかる看板。 以前からここに公演みたいなところがあることは知っていたが、 ここが『ほたるの里』というところだと知ったのは最近。 |
ホタルの一生はおとぎ話みたいだと思った
静岡県湖西市『ほたるの里』
2020年、今年の梅雨はよく降った。
長かった。
『ほたるの里』にホタルを見に行きたい、と思っていたのはすでに6月半ば過ぎだったが、その後、自分の都合と、行きたいと思っても雨が長かったりで、行くことができたのは、7月24日になっていた。
その日、そのとき、まだホタルはいて、夕方になれば少しは小さな光をそこで目にできるものだと思っていたのだが、違った。
ホタルは、多分、6月半ば過ぎくらいまでに見に行かないといけないのではないだろうか?
『ほたるの里』に、ホタルの一生というか、一年のホタルスケジュール表みたいな立て看板があって、それで確認すると、7月は、卵だったり、池のそこに居たりする時期だと書いってあったと思う。
『ほたるの里』のその看板をはじめ見ても、まだその光を目にできるだろう、と思っていた。
ホタルに無知だった。
自然界とはそういうものだろう、という認識があたまにしっかりとあって、そんなにスケジュール通りにいくものではない、例外がいる、と思っていたのだった。
だが、多分、ホタルは、そのスケジュールよりも、もっと合わずにすぐにその光は目に出きなくなる生き物かもしれない。
『ゲンジボタルの生態』。 これがホタルの一生を表している。 ホタルの一年スケジュール表である。 |
『ほたるの里』に自転車で行って、ホタルが光ってそこで飛び始めるのは、夕方で、それまではどこにいるかわからないんだろうな、とその時間まで、その辺りを自転車で走ったりして時間を潰していた。
地図。 静岡県湖西市の、もうちょっとで愛知県ってところにある。 |
この『ほたるの里』は、静岡県湖西市、愛知県との県境近くにある。
行ったこの日は4連休初日の夕方だったが、近くに工場とかあるからだろうか、それとも休みだからだろうか、『ほたるの里』前の道は、なかなかクルマの交通量が多かった。
『ほたるの里』前の道に、クルマを止められ少しのスペースが道にあって、そこにクルマを止めているのもあったりして、そのひとたちは、『ほたるの里』と関係なくクルマを止めていたりするみたいで、『ほたるの里』内で、池を見たりしていたのだが、そんなことをしている者にしたら、そのクルマからの視線を感じて、なんだか落ち着かなかった。
まあ、こういうところに、おっさんひとりで来て、ほたる見学をしている方が珍しいことかもしれない、と思う。
水車が回っていた。 「ほたるの里』ってところの雰囲気を作っていた。 |
池。 ホタルがいそうな手つかずの池って感じ。 |
水深50cm なので、落ちても大丈夫かもしれないが、落ちるようなことはしないだろう。 ひとからしたら、 落っこちたら、草やら絡みついてやっかいそうな池。 |
暗くなる時間に、また『ほたるの里』に戻ってきた。
ホタルの小さい、か弱い光を、そこで目にすることははなかった。
ホタルの一生を表したスケジュール表に、ホタルは2週間程度で死んでしまうらしいことが書かれていた。
セミの場合、土から出て、木に止まって鳴き始めて一週間ほどで命をなくしてしまう。
セミのその一生もおとぎ話みたいだと思えないことはないだろうけれど、ホタルの場合、ささやかに、お尻にか弱い光をつけて、2週間でなくなってしまう、ということを知って、ホタルの一生はおとぎ話みたいだなあ、と思った。
ホタルのお尻の光がLEDの大びかりで、やたらまぶしい、そんなのが飛んでルト、まぶしくて他の虫もたくさん寄ってきて迷惑、ということでは、おとぎ話みたいだなんて思わなかったと思う。
このときのことを YouTube 動画にしました。
御覧ください。