私の場合の名作が撮れるカメラ
その OLYMPUS PEN EE- 2
前回までの猫写真記事に関して、その時撮った写真をネガからパソコンに取り込んで使おうと思い立って、押し入れのなかなど捜索した。
その時の猫写真のネガにたどり着くまで、かなりの手間がかかったが、そこにたどり着くまでに、撮っていた写真のことなど思い出して、そうかそうかそうだそうだそうだったなあ、とそのときのことを思い出したりして、写真を撮っていてよかったなあ、なんて思いもした。
上の猫写真は、OLYMPUS PEN EE-2 というハーフサイズのフイルムカメラで撮った。
自分ではいい写真だと思っている。
そのカメラと出会う前、10日ほど、入院していた。
まさか自分の体がこんなことになるなんて、という思いで、病院のベッドの上で、このまま死んでしまったらどうしよう? オレは今までなにをやってきたんだろう? などと思って過ごしていた。
が、ショックは大きくても、それほどのことはなかったみたいで、もう少し入院しててくださいみたいな感じで医者に言われたのだが、出ることにしたくらいだった。
退院してみると、それまでなかったところにリサイクルの店がオープンしていた。
カメラをオープン価格の激安で売っていたので、そのOLYMPUS PEN EE-2 というカメラを買った。
すでに、デジタルカメラが登場していたことと、店のオープン、かなりのオンボロ感をそのカメラはたたえていて、値段は70数円だったと記憶している。
カメラを買った。
写真で自分がこの世界でなにを見ていたか残そう、と思った
そのカメラで撮った一本目のフイルムから花の写真をコンテストに応募したら入選して、賞金ももらえた。
それまで、カメラに凝ったことはなかったが、絵など描いてることはあったし、バカチョンと呼ばれる方式のカメラなので、驚くことはなかった。
当然でもなかったが。
また、自分でカメラを買ったのは、その時がはじめてだった。
カメラを趣味にしている人って、やたらお金をかけているような印象があったせいもあるだろう。
そのカメラは、いいカメラだとして持ち歩き、あちこち撮りに行ったのだが、長くは使えなかった。
露出をセレン光電池というレンズがはまっている回りのブツブツのところの電池で測定して決めている、という仕組みになっているようで、その電池の寿命とともに、カメラの寿命も終わってしまった。
それも電池と関係したのか、暗ぼったく写る時ときれいに写る時があって、きれいに写るときの画質の感じが好きで、自分の中では、名作が撮れるカメラ、ということになっていた。
今では、OLYMPUS PEN のハーフサイズ・シリーズのフィルムカメラを3台持っていて、一台はまだ使ったことがないので2台での感じを言うと、その名作が撮れるものと比較すると、あとの台もいいカメラで好きなのだが、まあ、フツーだろう、という感想である。
どういう訳か、その70数円のカメラは、ときにズバ抜けて撮れる感があって、そのカメラと出会ったおかげで写真を撮ることが好きになったと言えるくらいだ。
もしかしたら、それまで使っていたそのカメラの持ち主がよほどの写真好きだったのかなあ? と考えることがあったが、そのカメラがどうしてすごいのかはわからない。
長くなるので書かないが、ギターと言う楽器もそんな感じがある。
マジックがおこる。
猫写真のネガを探していて、このブログに使えそうな写真、以前に撮った写真もあるだろう、と思えた。
カメラの話とともに、このブログで、フィルムカメラで撮った写真も紹介していきたい。
パソコンに取り込むためのスキャナーを持っている。
今でもフィルムカメラで撮った写真のほうがデジタルカメラのよりも好きである。
これも OLYMPUS PEN EE-2のネガからパソコンに取り込んだ画像。 |