半額だったのでチャレンジしてみることにした。 半額で150円くらいだった。 |
3で割れる食べ物みたい
はじめて食べたほうとう
この間、岐阜の『鶏ちゃん』について書いたところでちらと『ほうとう』とも書いた。
どちらも郷土料理で、イメージできない食べ物のようだ、ということだったのだが、いつものスーパーに行ったら、半額でその『ほうとう』の素というか、これで『ほうとう』ができまっせ、みたいな麺を売っていたので、高いものじゃないし、と買ってみることにした。
はじめての『ほうとう』である。
富士五湖まで行かなくても、静岡園のスーパーでその素になる麺を売っていたのである。
裏面にレシピがあった。 うっすら味噌味で作ることにした。 |
醤油味か味噌味で野菜や肉を入れた鍋を作ってそこにこの麺を入れて煮込むとあら不思議『ほうとう』でんがな、ということのようだった。
えー? なにそれって思ったのだが、買ってきちゃったものは仕方ない。
つくってみよう。
つくっているところ。 この写真を見て、ほうとうだね、と分かる人もいるかも知れない。 かなあ? |
白菜も買っていき、あとは冷蔵庫に残っていた野菜と鶏肉を入れて、鍋を作る感じでつくってみた。
いきなり鍋の締めのうどんを食べる、みたいなことなのだった。
また、思ったのは、ほうとう÷3= きしめん+味噌煮込みうどん+鍋 と割り切れる食べ物じゃなかろか? ということだった。
この麺に煮込むとぬるぬるしたぬめりがあって、ここが『ほうとう』のアイデンティティみたいだな、と思えた。
うーん。
これは、富士五湖あたりを歩いて、金もなく、食べることもせず、そして行倒れになる前に、親切な土地の人に『どうなさった、私の家でほうとうでも食べて休んでいってくださいまし』なんて声をかけられてもう何日も食べていなかったので、おいしいおいしい、となるような食べ物ではなかろうか? と思ったのである。
個人的には、あっさりときしめんとか、味噌鍋とか、名古屋的味噌煮込みうどんでいいじゃないか? という思いなのである。
丼に取り分けたところ。 とろみが付いた麺の量が多いし、この麺こそが『ほうとう』ってことだろうなあ、 とか思いながら3日間食べ続けることになってしまった。 食べている間、きしめんが食べたくなってしまった。 |
なんと3人分もある。
母といるのだが、母が食べないので、一人で3日かけて食べることになってしまった。
現地の店で、これが『ほうとう』と言うものだ、と認識できていれば、もう少し違った味付けができたかもしれない。
しかしこれは、小さい頃から家で食べていないと馴染めないものじゃないかなあ? という気がする。
この3人前パックに関して言うと、量が多いので、ビンボー学生下宿人とかにはいいかなあ? と思えた。
しかしまあ、スーパーでうどん3玉買って98円だったりするので、そっちのほうが作りやすいしさっぱりとか自分の好みの味でつくれるだろうなあ、なんて思ってしまう。
大体この『ほうとう』がそんなにおいしければチェーン店ができたり、各地のおいしい『ほうとう』の店ができるものではなかろか? と思うのだった。
『ほうとう』ファンの方には申し訳ない記事になってrしまったが、静岡県西部地方の海の近くなんかに生まれた者としては、ふつーにうどんでいいっスよ、ということになるかなあ、というところでした。
好きな人は好きなんだろうなあ。