おこわ米八弁当で早くも秋の味覚をいただいた
米八二段重ね弁当(梅)と松茸おこわ
いつものことながら、こういう弁当は兄が買ってきたものである。
浜松遠鉄百貨店本館地下1階の米八で買ってきたらしい。
こっちも何も聞かないが、向こうも何も言わず買ってきた弁当を置いて帰って行くのである。
高いもの、特別なものがいいと言う価値観で生きていないので、そういつも高いものを置いていかれても困るのだが、それなら仕方ないのでありがたくいただくことにしている。
学生時代に、飲食店でバイトしていたことがある。
仕事は厨房。
怖いというか、とっつきにくいチーフがいて、料理長なので、そのひとの言いつけは守らないといけないのだった。
あるとき、そのチーフが名古屋弁で言うには、「おはら君、世の中で一番うまい料理はなにか知っとる?』と聞いてくるので、『さあ』と答えると、「新婚の奥さんが、旦那につくる料理だがね」と言うのだった。
その理由は、食べる人のことを思いやってつくる料理が一番うまいに決まっとるがね、ということだった。
それには、どこの有名レストランの料理長がつくる料理も負けるらしい。
聞いた話だが、その人が作るおむすびを食べると、おいしくて涙がどばどば溢れ落ちてしまうというおむすび握りの名手が存在するらしい。
これも、理屈はその新婚奥さんと同じことなんじゃないかと思う。
また、料理以外にも言えることだと思うが、楽しいこと、いいことは、高いもの、お金を沢山使ったから、ということで得られることではないと思う。
まあ、自分の場合、そう思っているのでそうなのだ、ということがあると思う。
高いもの、お金を沢山使った物がいいに決まってる、という人からすれば、新婚奥さんの料理なんぞ、ちゃぶ台ひっくり返して、まずい ! ということになるかもしれない。
とにかく、わたしの味覚は、高ければいいということからできているのではないのである。
なので、おこわ米八さんの豪華な秋の味覚を味わうことができる弁当をいただいても、こんなにまだ暑くては、素麺、きゅうり切った物、タクワン、などのがいいのではないかとか思っていただいたのである。
しかし、そんなことばかり言っていては、米八に悪いので、うーん、さすがにちょっと早いんだけれども、おいしくいただきました、と書いておこう。
クーラーが効いたところで、長袖なんか着ちゃっていただくと、秋柑は増すはずだし、秋だなあ、なんてつぶやいてしまいそうな味である。
二段重ね弁当のほうは、いろいろなおかずが細かくのっていたので面白がっていただけたし、松茸おこわは、いいんだろうか、こんなに早い時期からこんな高級食材をいただいてしまって、という若干の後ろめたさがあったことは確かである。
とにかくありがたくごちそうになったのだった。
これが今回の弁当『米八二段重ね弁当(梅)。 写真が暗めなのは、カメラのモードの選択ミスです。 |
カメラのモードを変えると、明るく写すことができた。 細かくいろいろな食材が乘っていて、食べるのも楽しかった。 栗ご飯をまだ夏の終りと言っていい9月はじめにいただいてしまった。 誕生日でも、お正月でもないのに。 |
そして、米八の松茸おこわである。 まさに季節の味なのだが、秋にはまだちょっと早い。 しかし、食べる人は食べるものだろう。 |
こちらがカバーを取ったところ。 贅沢である。 さすがに高いものなので、食後は、なんだか元気になったかも、とか思うのだった。 うなぎを食べてもそう思う。 うなぎも松茸も、やたら売ってて安いということになると、 一袋10数円のもやしと同じ感覚になるのかもしれない、 |
せっかくなので、おこわ米八さんホームページのリンクを貼っておきました:https://www.yonehachi.co.jp/
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