BOOK OFF で購入 その1
先週 BOOK OFF で購入した。
安い新書版サイズ本のコーナーがここにあったのか、と見つけていたのでまた寄って購入した本。
『ネコを撮る』岩合光昭著。
もう3年くらい前になるのかなあ、写真のポストカードは、浜松遠鉄百貨店で岩合さんのネコ写真の展示があって見に行って購入したポストカード。
背景の桜と木にしがみつこうとしているのか、寄りかかろうとしているのか、なネコの顔がいいポストカードである。
そのとき BOOK OFF で購入しようかなあ、と入っていったのは、同じく新書版コーナーにあった蛭子能収さんの本が気になっていたからだった。
前回もその本を買おうか買わまいかと考えて、やめたのだが、気になっていた。
なぜ、すっと買えなかったのかというと、どうも、蛭子さん自身が文を書いているのではないように感じたからだった。それでも、蛭子さんっぽさは感じられる本で、まだ気になっていた。
前回は、その本が気になりつつ、村上春樹訳『グレートギャッツビー』なんか買っちゃったのである。
で、今回見たら、なかった。
売り切れてしまったのだ。
それで、ほかに、と目を上に下に、横に、斜めにしていて見つけたのがこの本だった。
私はある時期写真を撮りまくっていたことがある。
街を撮り、風景を撮り、人を撮り、物を撮り、雲を撮り、海を撮り、机の上を撮り、と自分の中の自分の写真というものをわかろうとしていた。
そして、猫も撮りに行っていたのである。
私の場合、写真のテーマがあるとすれば、私の中の写真というものが撮れればよくて、例えば、アリばかり撮って、アリ大好きなんです、いやーアリに惹かれちゃって、アリっていいなあ、あはははは、などということはまったくなかった。
写真を撮っていると、写真を撮る人が寄ってきたりするものだが、カメラ機材のこととかやたら詳しかったり、そんなことばかり話して、どーだいワタシはこんなにカメラのことに詳しくて、通でしょ、肩書写真家の名刺欲しい? どう? とうこともなかった。
そりゃあ、好きなものを撮りたいし、必要ならカメラの知識もあったほうがいい。
なぜ、ネコを撮りに行っていたかというと、今もそうだが、猫がいる公園とかあるのである。
ネコは、写真の中で、ドラマを作ってくれる。
絵になる。
いいね、猫ちゃん !
という感じだったのだが、よくそこに足を運んでいると、猫に餌を与えに来る人のこととか、会いに行くと、どうもこの前より耳やらしっぽが短くなっている猫などもいて、猫同士の喧嘩だろうと思うが、ここに捨てられた猫も生きていくのが大変なんだろなあ、と思うことや、捨てられた猫は、人に会うと、多分捨てられる前にそう動機つけられて、可愛がられようとする動作を繰り返す猫などいて、そりゃあまあ、かわいそう、という言葉でくくれるんだろうけれど、かわいそうの周辺に深いものを感じて、餌をやりに来る人も、なんだかひとりぼっちな人が多いみたいで、そんなことも見えてきて、また、そんな猫がいる公園はそこだけじゃないらしいし、そのことで困っている地域の人のことや、餌を与える人がいることで、猫を捨てる人もあとを絶たないことだとか耳に入ってきて、そこの公園に猫の写真を撮りに行くことはやめることにしてしまった。
猫に近づく本『ネコを撮る』岩合光昭著
BOOK OFF で購入 その2につづく
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